前回、米国英語で使わえる母音について解説しましたが、今回は米国英語で使われる二重母音について解説します。
※参考: 【IPA解説】英語の母音は日本語の母音との関係を理解するとスッキリわかる
1. eɪ
「え」から舌の位置はそのままで、口を少し狭めると / e / が生じます。「い」と「え」の中間に口の開き具合で、舌のほんの少しだけ後退させると / ɪ / になります。/ e / の音から、滑からに / ɪ / の音に移行することで / eɪ / の音が生じます。
[例]
- April /ˈeɪ.pɹəl/
- baby /ˈbeɪ.bi/
- cake /keɪk/
- date /deɪt/
- eight /eɪt/
2. ɔɪ
「お」から口の開き具合を少し上げると / ɔ / が現れます。舌の位置と唇の丸め具合は「お」と同じです。/ ɔ / の音から、滑からに / ɪ / の音に移行することで / ɔɪ / の音が生じます。
[例]
- boy /bɔɪ/
- enjoy /ɪnˈdʒɔɪ/
- destroy /dɪˈstrɔɪ/
- join /dʒɔɪn/
- toy /tɔɪ/
3. aɪ
「え」から舌の位置はそのままで、口の大きさを「あ」と同程度まで広げると / a / が生じます。/ a / の音から、滑からに / ɪ / の音に移行することで / aɪ / の音が生じます。
[例]
- arrive /əˈɹaɪv/
- behind /bɪˈhaɪnd/
- child /tʃaɪld/
- drive /dɹaɪv/
- fire /faɪəɹ/
4. aʊ
「お」の位置からほんの少しだけ口を狭め、舌をほんの少しだけ前進させると / ʊ / になります。唇は少し丸めます。/ a / の音から、滑からに / ʊ / の音に移行することで / aʊ / の音が生じます。
[例]
- around /əˈɹaʊnd/
- cloud /klaʊd/
- down /daʊn/
- house /haʊs/
- now /naʊ/
5. oʊ
「お」の形から舌の位置はそのままで、口の開き具合を狭めると / o / が現れます。舌の位置と唇の丸め具合は「お」と同じです。/ o / の音から、滑からに / ʊ / の音に移行することで / oʊ / の音が生じます。
[例]
- below /bɪˈloʊ/
- close /kloʊz/
- go /ɡoʊ/
- hold /hoʊld/
- joke /dʒoʊk/
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